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上高地 植物メモ  Memorandum of Flora of Kamikochi

1)ウマノアシガタ: (Ranunculus japonicus)馬の足形、毛茛、有毒植物 日当たりの良い山野に生える
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2)エゾムラサキ: (Myosotis sylvatica) 花期 5月~7月 野生のワスレナグサ
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3)エンレイソウ: ミヤマエンレイソウ(深山延齢草、学名:Trillium tschonoskii )か?エンレイソウの仲間はいずれもその名のごとく20~50年の寿命 この時は花を終え一粒のみが3枚の葉の中心に鎮座していた
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4)オシダ: (Dryopteridaceae or Onoclea) 夏緑性のやや大型のシダ植物 樹木の下に群生するオシダのおかげで空気がより一層浄化されているかのように感じる。
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5)キバナノヤマオダマキ: (Aquilegia flabellata var. pumilaIUCN Red List  深山苧環 花期は6~7月 明神付近 秋田県、宮城県、群馬県石川県ではレッドリストの絶滅危惧種 貴婦人を思わせる優雅な花
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6)クルマムグラ: (Galium japonicum ) 花期5月~7月にかけ、茎先端に白い花。4つの花弁、6枚の葉の車輪のような葉。可憐。
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7)サギスゲ: (Eriophorum gracile) 一つ一つは小さな穂だが、田代湿原の群落は穂高連峰の景色を一段と際立たせていた。
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8)シシウド: Angelica 花期 8-11月 根は薬として独活(ドッカツ)と呼ばれ、掘り起こした根を洗浄して陰干しし、煎じて頭痛薬や、薬酒、風呂に入れて用いる。アラスカのキーナイフィヨルドのトレッキング時に見たことがある。
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9)シナノザサ=クマイザサ 通称ノムギ: Sasa senanensis.上高地でも岩が露出しているような急斜面を除き、各所の林内をびっしり覆っている。葉裏に毛が密生してざらつく。「ノムギ 」峠の由来がこの笹だったとは。
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10)シラカンバ: (Betula platyphylla) 東山魁夷画伯の絵画の白馬のように山の景色の中に立ち現れる美人樹木。美智子皇后陛下のお印でもある樹木で気高い気品を備えている。山で手持ちの水に事欠いたらシラカンバの樹液を呑め、と昔誰かが話していた。キシリトールの原料でもあるそうな。
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11)シロバナグンナイフウロ: Geranium eriostemon  花期は6-8月
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12)ゼンテイカ(禅庭花)または ニッコウキスゲ: (Hemerocallis dumortieri):
あの立原道造のソネットの中で詠われた花。彼は科名「ワスレグサ」でこの花を登場させている。実は我が家にも園芸種がある。
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13)タガソデソウ: ( Cerastium pauciflorum var. amurense) 古今集の歌「色よりも香こそあはれと思ほゆれ 誰袖ふれし宿の梅ぞも」にちなむ、とガイドのY氏から教えていただく。RDB(絶滅危惧II類)VU指定。日本では長野、山梨の山地にのみ自生すると聞く。楚々とした可憐な花である。
*VU=Vulnerable 「絶滅危惧II類(VU)絶滅の危険が増大している種」
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14)ツマトリソウ: 花期は6-7月 先端の葉腋から花柄を伸ばし、白色の花を上向きにつける。花冠は7弁に分かれて咲き、和名の由来は、花弁の先端に淡い紅色の縁があり、その色の入り方が鎧の威色目の一つである褄取りに似ているためという。
*「威色目」(おどしいろめ)
アラスカ キーナイフィヨルドでも写真に収めたことがある。アラスカと上高地が私の中で植物の種で結びついた面白い瞬間だった。
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15)テキリスゲ: (Carex kiotensis) 山間部に生育 開けた場所に多く、特に撹乱をうけた場所や、湧き水のところに出るというが、林道わきの水の出る場所に大株が多数見られた。
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16)ドロヤナギ:(Populus suaveolens)上高地の梓川沿いには健やかに伸びたドロヤナギが多いが木質が柔らかいので用途は限られているという。
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17)ニセカンバ=ダケカンバ 森林が何らかの理由で破壊されたあとに真っ先に明るい場所に生えて成長が早い樹木。樹皮がシラカンバに比べ赤茶色がかっている。シラカンバの葉には光沢がないが、ニセカンバの葉には光沢がある。これはその2種が隣り合っているフォト
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18)ベニバナイチヤクソウ: (pyrola) 花期は6-8月上旬 薬草---利尿、脚気 栽培は難しい(寄生植物)アラスカ・キーナイフィヨルドへの山道沿いにも群生。
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19)マイヅルソウ: (Maianthemum dilatatum, snakeberry, two-leaved Solomon's seal or false lily of the valley)

2枚のハート形の葉をつける。花期は5-7月 雲霧環境好みの植物なので上高地はさぞ住み心地がよかろう。根と葉は薬品に、実は時に食される。日陰や湿気に強いのでガーデニングのグランドカバーとして人気が出ているという。

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20)ミヤマカラマツ: (T.filamentosum Maxim) 花期: 5~8月 標高の高い亜高山にまで見られるのが「深山唐松(みやまからまつ)」

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21)ラショウモンカズラ: (Meehania urticifolia) 山地の林内の湿った場所や渓流沿いに自生。ガイドのY氏によると「源頼光の家来であった渡辺綱が羅生門に棲み着く鬼退治の折切り落とした鬼女の腕に花を見立てて命名した」とのこと。私には紫色の金魚のように見えて、おどろおどろしさは感じられなかったが・・・
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22)レンゲツツジ: (Japanese azalea) 全木にジテルペンのグラヤノトキシン(grayanotoxin), ロドジャポニン(rhodjaponine)などの痙攣毒を含み、呼吸停止を引き起こすこともある。花の蜜を子供がたわむれに吸ったりすると危険なので覚えておきたい。
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072.gif 植物名と写真の一致の信頼性は100%ではないと感じながら、私的メモとしてまとめました。誤りにお気づきの向きはご指摘いただければ嬉しく存じます。

072.gif 上高地ガイドのY氏、そして細やかなアテンドをしてくださったH嬢に心からお礼申し上げます。素晴らしい一日をありがとうございました!







by magnifika-2 | 2014-07-08 21:45 | 国内 Domestic Trips | Comments(2)
Commented by blackfacesheep at 2014-07-09 10:30
お~、緑が目に沁みます~♪
それにしてもお詳しいですね・・・尊敬いたします。
私も写真を撮るようになって、多少はわかるようになってきましたが、まだまだ全然だめです。
写真を撮っても説明ができないのでお蔵入りになったのもあります。^^;
Commented by magnifika-2 at 2014-07-09 19:43
blackfacesheepさん
そ、尊敬などと、、、こそばゆすぎて、、、身が縮みます。
脳内メモリーがだいぶ満杯になってきているようですので、ブログやPCファイルなどにメモって助けてもらっています。恐縮です!
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